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どこの病院に行っても一向に治らない咳

ある日、風邪を引き、咳だけ止まらなくなってしまいました。

どこの病院でもらう咳止めの薬も効きません。

これは強力な咳止めの薬だからあまり飲みすぎないように、と言われた薬でもです。

何か変な病気なのではいか?と心配になり、そこからドクターショッピングの始まりです。

いろんな病院で可能性のあるあらゆる病気を疑い、肺炎、結核、喘息などのいろいろな検査をしました。

どれも該当しません。

とにかく何が原因なのかわからないのです。

長い時は半年続きました。

短くても3ヶ月くらい咳は止まりません。

カラ咳で急にこみ上げてくる感じです。

咳が出だすと止まらないこともあり、かなり苦しかったです。

毎年、風邪をひくとそれをきっかけに咳が止まらなくなるので、風邪をひかないように気をつけてはいたのですが、なぜか風邪をひきやすく、引かない年はありませんでした。

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ある病院での医師との出会い

そんな状態を7年続けたある日、何気なくネットで「咳・止まらない」と検索し見たところ「咳喘息」という病名が出てきました。

症状を見ると私の咳とよく似ています。

これは近年多く見られるようになった病気とのことで「これだ!」と確信した私は家から割と近いところにこの「咳喘息」を専門に見ているという先生を見つけ、直ぐさま診てもらいに行きました。

先生に話をすると「ああ、それは咳喘息ですね、薬を出しておきます」と言われステロイド系の吸入器を処方してもらいました。

これでやっと治る!と思っていたのですが、この吸入器を吸っても一向に良くなりません。

1週間経ってもう一度診察を受けに行きました。

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医者が言い放った衝撃の一言

「先生、全然効かないんですけど、これって効くまでに時間がかかるんですかね?」

すると「いえ、咳喘息なら直ぐに効くはずです」と先生。

「じゃあ私の場合はなんなんですか?」と聞くと先生は「今抱えているストレスはないですか?」と聞いてきました。

仕事や人間関係のストレスは多少なりともありましたが、それは誰でもあることだと思ったし、過去にはもっと大きなストレスを抱えてそれが原因で仕事を辞めたこともあり、それに比べたら大したことはないと思ったので「なくはないですが、大したストレスではないです」と答えました。

すると先生はおもむろに私のプライベートなことを聞いてきたのです。

年齢、結婚しているのか、恋人はいるのか、恋人とは結婚の予定はあるのか等々。

おおよそ咳とは関係なさそうな質問ばかりです。

私は当時30歳独身で彼氏はいましたが結婚の予定はありませんでした。

すると先生は「ああ、それが原因ですね」と一言。

どういう意味ですか?と聞くと、先生は「女の幸せは結婚だ」と言ったんです。

私はびっくりするやら腹立たしいやら!

世の中にはバリバリに仕事を頑張って幸せに暮らしている女性もいれば、結婚したがために辛く苦しい思いをしてる方もたくさんいます。

だから「結婚イコール幸せとは限らないと思いますけど!」と言い返しました。

でもその時に思い出したのは、彼氏のこと。

本当は結婚したかったのですが、諸事情あって出来なかったのです。

それを思い出して私は泣きそうになるのを堪えながら「じゃあ結婚しなければ治らないというのですか!?」と聞いたところ、心理療法で治すこともできるけど(この病院は内科で心理療法は先生が個人的にやっていたみたいです)その心理療法で悪化した患者が出たため、今はもうやっていないと言います。。

そして先生はこう言いました。

「私にはどうすることもできません」サジを投げられたのです。

医者に見放されたのはこれが初めてで私は驚き、悲しみや憤り、なんとも言えない感情に支配されて頭がおかしくなりそうになりました。

病院を出て車に乗るや否や、今まで堪えていた感情が爆発して声を上げて泣きじゃくってしまいました。

嗚咽するほどです。

嗚咽なんて子供の頃以来でした。

数分ほど泣き叫んだら落ち着いてきたので、とりあえず車を走らせ家に帰りました。

気がついたら咳が止まっていた!

家についてふと気づいたんです。

あれ?咳が出ないぞ?と。

自分でもにわかには信じがたかったのですが、泣いた後から全く咳が出なくなったんです。

先生はこんなことも言っていました。

「言いたいことを言わないでいると咳となって出てくることがある」と。

私は決して言いたいことを先生に言ったわけではなかったのですが、「彼と一緒になりたい、だけどなれない、だから仕方がない」とそのことに(結婚)ついては心に蓋をしてしまっていたのです。

そのことに「気づいた」ことで咳が止まったのかもしれません。

実はその頃に心理療法をたまたま学んでいて、これは「ゲシュタルト療法」だと気付きました。

この療法は未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今ここ」での「気づき」を得るというものです。

医師は知ってか知らずかこの療法を私に施し、私は自分で気づき、感情を吐き出すことで問題は解決していないけれど咳と言う症状を治したのではないかと考えています。

この病院を訪れるまで自分が彼氏のことでそんなにストレスを抱えているとは思ってもみませんでした。

あながち先生の言うことは嘘ではなかったし、心理療法は正しく行えばかなり有効だと確信した次第です。

ですが今でも結婚が女の幸せだとは思っていません、それは人それぞれだし絶対に違うと思います。

その後数年は時々風邪もひき、咳も少し長引く時もありましたが、以前ほどではなくなりました。

そして彼氏と完全に別れてから数年が経ちますが、それからは一度も風邪は引いてませんし、たとえ引いたとしても、もう咳が止まらなくなることはないだろうと思います。

ちなみに今も未婚です。